読むのに一番きつかった本

画像は無いけど、閲覧注意。

今まで読んだ本で一番きつかったものの紹介です。

昨日の「生殖技術 不妊治療と再生医療は社会に何をもたらすか」を読んでの感想を書くなかで思い出した小説です。

いまの医療が動物実験はもちろん、人体実験が繰り返された後のものであることは知っているけれど、普段はそれを目にしないですんでいます。

「生殖技術」の発展の後ろには、当然実験材料として集められた臓器があったわけです。
上記の本を読んで、その臓器集めの現実の片鱗を知りショックを受けたという記事を書こうと思っていました。
が、ヘタレで力量もない私には無理でした。

で、それを書こうとしたときに思い出した本を紹介します。

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イシグロカズオ「わたしを離さないで」

「わたしを離さないで」という本をご存知でしょうか?

今年の春、綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみ主演でテレビドラマ化されたものの原作です。

原作を読んでいたものにとっては、日本のテレビでドラマ化とは、耳を疑うようなもの。

よくもそんな企画が思いついたものだと思えるほど、イシグロカズオの原作はシビアなものです。(とてもドラマを見る気にはなれません)

7,8年前に読んだのですが、今でも思い出すと息が詰まるほど、苦しい内容だと思います。

読み進むうちにだんだん明かされていく「設定」がありえないもの。

わたしのなかでは、もっとも読むのにキツク、かつ止められない苦しい読書体験でした。

読み進めるのを止めたいのにそれを許さないイシグロカズオの力量。

一気に読み終えたので、読み取れていない部分も多そうだけれど、手元に置いておくこともできなくて、即刻古本屋いきとなりました。

以来、「臓器提供」とか「生殖技術」とか人体の実験化なんて言葉を聞くと思い出すこのタイトル。

しかし、そろそろわたしの中の「思考停止」を解くべきではないかと思ってはいるのです。

ネタばれになってしまうか?

この文庫本の表紙のカセットテープが示しているものは、「コピー」であり、「記憶」です。

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