「代理母」は南北問題そのもの・・・解消はSF的科学の進歩か

50歳 完全に出産年齢を過ぎた私ですが、最近「不妊」が気になります。

きっかけは、また聞きで「卵子を凍結保存している女医さんがいる」と聞いたこと(その時の記事は→こちら)からですが、もともと自分自身も高齢出産で、当時は「不妊」について真剣に調べていたという下地あってのことかもしれません。

ちなみに現在の出産は、26人に一人が人工受精児であることをご存じでしょうか?

人工受精児は決して珍しいことでもなければ、次の世代にとっては他人事ではない「出産」方法となると思います。

「不妊」はもともとの体質的なものに加え、最近は出産年齢の先延ばしによる「卵子の老化」により問題は拡大しているようです。

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ビジネスとしての代理母

先日NHKクローズアップ現代+で「卵子凍結の真実」を見て(そのときの感想はこちら→「卵子凍結で老化を止める・・・」)、今の不妊治療が技術的にはどこまでできるのか、またニーズあるところ必ずでてくる「商売」はどこまでいっているのだろうと気になっていたとき、図書館でこんな本を見つけたので、読んでみました。

産みたいけど授からない、出産に至れないという人が治療の末、行きつく最終手段のひとつが「代理母」。

↑こちらの本では、その大部分で代理母を担当するタイ、インド、ベトナムの女性たちの“気持ちの割り切り”について綴っています。

ニーズはあるけれど法整備も、共通認識ももてない現実のなか、金のために代理母を引き受ける女性たち。

見も知らなかった他人の、それも外国人の受精卵を自分の体で育てる。
人としての尊厳なんて言葉がでなくとも、本人に「こんなことをしていいのか?」という思いが生じないわけがありません。

そこを、なんとか罪悪感を持ちすぎないように、やり過ごし割り切ろうとする代理母たちの境遇が哀しい。

経済的に豊かな国の人間の欲望を受け入れる貧しい国の女性たちという南北問題そのもの。

そこに介在するお決まりのブローカー。協力する医師。

依頼者はあくまで客として遇されるから、現地ではさほど罪悪感など感じないようになっているように思えます。
タイなど一部の国では、闇ビジネスというほど暗いものではなく、“医療ツーリズム”という言葉で語られるほどフツーのことになっているようです。

もし自分が不妊に悩む38歳だったら?必死に調べて、「利用」を一度は考えるかもしれない・・・。それほど遠い世界ではないと思えます。




100年後の出産はSFか?

現状は問題山積。とにかく現実を引き受け、法整備やら実態をデータ化していくしかないとは思うのですが、そこはもう個人の感想を離れたところのわけで・・・

ここから先は他人事だから言えること。軽い気持ちでお読みくださいw

「これからの出産はどうなっていくのか?」

そんなの考えたって仕方ないとも言えますが、今子どもの数が戦前に比べて極端に減っているのだって、私たちが選び選ばされてきた結果なわけです。

例えば産めはしたけど一人だけ産んだ人と三人子どもを産んだ人とでは、明らかに「子どもをもつ」ことについての考え方は違うわけです。

そういった違いを推し進めれば、性別はもとより優れた遺伝子を選んでつくるデザイナーベービィを選ぶ人は確実にいるだろうし、技術的に可能になれば、妊娠・出産のリスクを人口子宮にゆだねたいという人だってでてくると思うのです。

それは今の感覚では非常識な考えでも、数が増えて受け入れられ、最終的には多数派になっていくことだってあるわけです。

超早産の赤ちゃんを救うために作られたICU的な人口子宮。これも技術を推し進めていったら、いつの日か着床から出産までの全周産期を請け負うことも可能になるでしょう。

今は薬でコントロールしながら女性の身体から取り出すしかない卵子ですが、iPS細胞で卵子が作られる日がくるかもしれません。

そんなふうに考えたら、すごいSF的世界が目に浮かんできます。

それは孫の世代かその次か・・・100年後の「子をもつということ」はたぶん今とは全く違っているんだろうなというところで思考はストップ。だって、怖すぎるから・・・昭和生まれにはついていけませんな。

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