巨大な子宮筋腫 わたしの場合 5
 ガン(子宮肉腫)の疑いは?手術の方針は?

20㎝超えの巨大子宮筋腫に気づいたときから、摘出手術までの経験を綴っています。
初めて読まれる方は「巨大子宮筋腫 私の場合 目次」ページからどうぞ

今回は5話 ホルモン療法を受けながらの手術前の様子と、手術前の診断と手術の方針決定までを書きました。

ホルモン療法を受けながら手術を待つ日々

手術の日程は八月中旬と決まり、あとはひと月に一度、リュープリンの注射に通うのみ。

健康診断で貧血の要再検となり、町の婦人科医を受診、その後大病院に回され、MRI検査 ホルモン療法(リュープリンの注射)を経て、手術の予定日は初診から半年以上たってからとなりました。

その間大きなお腹を抱え、胎児なら成長を喜ぶところですが、実は20センチ超えの巨大な筋腫

筋腫自体は良性腫瘍で、コブみたいなもの。

そう聞いていたわたしは自分のお腹に「コブ太郎」と名付けて、大事に大事にしていました。

だって、破裂でもされたら怖いですから!

といっても先生からは、安静にとの指示もありませんでした。

筋腫が破裂なんてことはないようですね。

が、なんといっても、妊婦でもないのに身重

。妊娠八カ月くらいのお腹を想像してください(汗)

MRIの画像(前回4話に画像アリ)で、大きな大きな筋腫が他の臓器を押しのけて鎮座している様子 これを見てしまったので、やはり気分は重病人・・・!

実際には貧血の治療も一か月ほどで終わり、以前に比べれば疲れない身体ではあったのです。

もっとも、それと入れ替わりのように、ホルモン療法により更年期障害が引き起こされぐったり

夏に向かう頃でもあり、とにかく暑かった。

ホットフラッシュもあり、とにかく汗かきの太ったおばさん!

ガンの疑いは? 子宮肉腫とは?

最初の町医者の診察では、「急激に大きくなっているから、ガンの可能性もある」と言われていました。

さすがに「ガン」の文字にひるみましたが、生来の楽天家のわたし。

根拠もなく「そんなことはないだろう」と思っていました。

楽天家にガンは少ないと言われますが、わたしはおめでたいと言われる部類(こんな言い方は今悩んでいる方には不快かもしれませんね・・・すみません)

ありがたいことに、MRI画像を見た時点で、医者からは「まず大丈夫でしょう」と言われ、「ガン」の可能性をすっかり忘れてしまったわたし

どこまでもおめでたいヤツです。

しかし、確定は手術後、切り取った細胞の組織検査をしなければ判定はされませんから・・・

念のため。

最初の医者は「ガン」との表現をしましたが、子宮筋腫と症状が似ているのは「子宮肉腫」。

子宮にできる悪性の腫瘍です。
子宮ガンが子宮の上皮にできるのに対し、肉腫は筋腫と同じ子宮筋層にできて、自覚症状も同じだそう。

筋腫が良性であるのに対し、肉腫は悪性。

進行が速く、他臓器への転移も速いという怖い病気です。

急激に大きくなった場合は、筋腫と決めつけるのは危険。

筋腫は放っておいていいなんて、思い込んでいた過去のわたし、反省です。

筋腫が小さくて、とりあえず治療はしないことになっても、定期的な検査、経過観察だけはしておくことを勧めます。

貧血や月経の出血が増えたなどの兆候があったら、早めに病院に行くべきだと思います。

お腹が出てきたのなら、これはかなり大きい⁈

急激に大きくなって(増殖して)いるのなら・・・要注意ですよ!

わたしのように妊婦に間違えられるまで放っておくなんてありえませんね!(この話はこちら

経過観察と言われたら、放置は論外

40代女性なら4人に1人はもっているという筋腫。

大きさにもよるのでしょうが、治療をするかしないかは、月経過多や貧血などの自覚症状の強弱によるようです。

筋腫そのものの治療ではなく、貧血には造血剤、月経痛には痛みどめといった対処療法で様子をみることも多いよう。また、漢方療法を試みる場合もあります。

筋腫が発見されても、治療が必要とされるのは10パーセントとも言わます。

実際わたしも、健康診断でひっかかる2年前に、筋腫を指摘されていましたが、そのときには、「様子見で特に治療を要せず」とされました。(様子見であって、放置ではありませんよ!私のような失敗をしないで!)

それが今回のわたしの場合は、なんといっても巨大。

放置はあり得ないのは明らかでした(汗)

今にして思えば「ここまで放っておくなんて!」と怒られても仕方がない気もするのですが・・・

内心は呆れていたと思いますが、医者から怒られることはありませんでした。




薬物療法と手術の方法

筋腫の治療は大きくふたつ。

薬物(ホルモン)療法と手術です。

わたしの場合はその大きさから初診の段階で、医者は「手術」に即決!

患者のわたしもそれに異議なし。

ただし、大きすぎて手術が危険なため、まずは薬物療法で小さくするという治療のフルコースとなりました。(薬物療法については前の記事参照)

手術についても大きく二種類。

普通の開腹手術と腹腔鏡下手術となります。

最近広い分野の手術でよく耳にする「腹腔鏡下手術」。

筋腫の場合でも急速に広まっているようです。

さらに内視鏡手術にも2つあって、

一つは腹部にいくつか穴をあけて、細い管を入れて電気メスなどを使うもの。

もうひとつは膣から入れるもの。

どちらになるかは筋腫のできた場所や大きさなどから決まるそうですが、どちらも開腹よりも傷口が小さく、回復が早いというメリットがあります。

※治療方法 手術方法ともに、日々進化しています 新しい方法もでています。※新しい情報を得たら随時追加加筆していくつもりです。枠で囲んだ部分が後日加筆分です↓

※後日の追加部分→最近は「子宮動脈塞栓術(UAE)」が増えている印象があります。これは開腹せずにカテーテルを用いて治療するもの。2014年から保険適用になり、これからさらに広がりをみせると思われます。
この治療の手技は婦人科ではなく放射線科が行うもの。子宮筋腫で婦人科にかかっていると、施設によっては、この治療を提案しないところがあるのではと懸念します。私の場合は保険適応より前だったからか、まったく病院側から話はありませんでした。
医者から治療のひとつとして、UAEを提示しなかったら、一応こんな治療法もあるを知っておき選択の判断のひとつにするといいと思います。詳しくはこちらで読んでみてください。→子宮動脈塞栓術(←検索結果のリンクを貼りましたが、なかには保険適応時より前に作られたページが多いようです。)(2016年9月)

妊娠を望むなら筋腫だけ取ることになりますが、場所や大きさに応じて開腹手術のほか、腹腔鏡や子宮鏡などの内視鏡手術もできます。
妊娠を望まないのなら、子宮に届く動脈に栓をして子宮に運ばれる栄養を減らし、筋腫を縮小する方法(UAE)、マイクロ波の熱で子宮内膜を焼き、出血量を減らす方法(MEA)もあります。いずれも保険が適用されます。自費診療で50万~70万かかりますが、超音波を腫瘍にあて振動で生じる熱で焼きとる方法(FUS)もあります。
(2017年4月12日朝日新聞より引用しました)




手術の方法は開腹に決定

わたしの場合は最初から開腹を前提に、話は進みました。

あまりの大きさから、「他はありえないと」と患者のわたしが思っていましたから、その手術方法に納得していました。

だから、わたしがその時点で気にしたことは

子宮を残せるのか?

そしてもっと大事な「卵巣をどうするか?」です。

「6 入院当日は流れ作業のごとく」に続きます

子宮は摘出 卵巣は残す

手術の方法については「医者にお任せ」というより、大きさから開腹しかありえないと患者のわたしのほうも納得していました。

「がっつり切ってください」と医者に言ったわたし

太っ腹です、いえデカ腹でした(笑)

そんなガラっぱちな患者に対して、紳士な主治医は「帝王切開時の跡があるから、縦に切ると、十字に傷が残るからなぁ」とやさしい心配。

たしかにわたしの下腹には帝王切開の際の傷跡が横に入っています。しかし、ほとんど目立たないくらい薄いもので本人忘れていました(笑)

筋腫の大きさ、形から、縦に切った方が安全との話に、

「それでお願いします」と答えたわたし。

そんな傷口(見た目)の話より (← ガラっぱちでごめんなさい 見た目も大切にされるのは当然です)
大切なのは まずは子宮を残すかどうかです。

子宮を残すことにこだるのは当然だと思います。

妊娠の可能性があるのならなおさら。

たとえ妊娠を望んでいなかったとしても、自分自身がどうしたいか考えるのは大切なことだと思います。

少し前までは、子宮摘出は当たり前のことだったようですが、今はむしろ残せるものは残すのが普通になっているのではないでしょうか?

「もう40代後半なんだからいいでしょ」という医者がいるとは信じたくはありません。

少なくともわたしの主治医は「子宮を残したいという思いはあたりまえ」を前提に説明されましたよ。

そんなあたりまえといえばあたりまえの感覚を示してくれた医者だったからこそ、わたしは信頼してお任せと、あくまで楽天的に過ごせたと思います。

とはいえ現実は厳しく、わたしの場合は「子宮も一緒に摘出するのが望ましい」との説明。

わたしもそれなりに調べたりしていましたから、異存はありませんでした。

なんといっても、MRI画像で、お腹いっぱいに広がった筋腫がどてんと居座り、子宮の影も見えないほどでしたので・・・

(画像を載せた回はこちら→「MRIのショック画像とホルモン療法」

ということで、子宮は筋腫とともに全摘出に決定。

ただし譲れないのは卵巣です。

子宮の手術の際に、問題のない卵巣も取られる・・・そんなホラーなような話を聞きます。

『妊娠できないなら、未来の病気予防に卵巣もとったほうがいい』

「そんな理由で卵巣もとる?」

嘘だと思いたいけれど、一昔前はそれがあたりまえだったとも聞きます・・・なんと横暴な話でしょう。

卵巣こそは女性ホルモンを分泌する器官です。

たとえ子宮が無くなりなり無月経となっても、卵巣さえこれまでどおりに働いてくれれば、更年期障害がすぐに起きるわけではありません。

何よりわたしの卵巣は病気ではないのですから!と、事前に調べて「これだけは死守!」の意気込みで、主治医の説明を聞いたのですが、

主治医は最初から「卵巣は極力残しましょうね」。

やっぱり、良い医者だあ~

そんなやり取りがあって、

手術は開腹 縦切り 筋腫とともに子宮は摘出 卵巣は残す

開腹して必要があれば、卵巣摘出もやむなし

お任せします!

とすっきり、本人納得の手術方針が決まりました!

今回は手術前までにかかった費用も書く予定が、力尽きましたので、また今度。
一気に書いてしまいたいのですが、結構長くなっています。
手術までの6か月間、患者のわたしは淡々と検査と治療に通うだけでしたが、いろいろ調べたり考えたり、ときに落ち込んだり・・・
楽天家を自認するわたし、しかもこれまで書いてきたように良い医者に恵まれたにもかかわらず、やっぱり大変な経験でありました。

今、筋腫の手術を控えていらっしゃる方の心労お察しいたします。
でもこの体験 終わってしまえば、いろいろ思うこと感謝することがありました。

わたしとしては、現代のこの日本の医療を受けられることは本当にラッキーなんだなと感謝感謝な現在です。

みなさまが良い医療従事者に恵まれ、納得のいく治療を受けられますよう心から願っております。

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