脳ドック 受けるべきだった私

先日受けた脳ドックの結果が郵送されてきました。

「判定A」の異常無し

所見は「頭蓋内に腫瘍や出血を疑わせる異常は認めません。水頭症は認めません」でした。

モチロン「良かった~」とは思うけど、「当然な結果」とも思えて、受診料21,000円が惜しくなったわたし。

勝手な言い草ですが、申し込みした直後から後悔していましたもの。

理由は こちら→ 「受けて後悔 脳ドック」

突然倒れてとか、強烈な頭痛があって病院に運ばれれば、CTでもMRIでも強制的に受けるのでしょうが、(結果を待つ恐怖から)健康診断として脳ドックを受ける意味がわからない、なんて思っていました。

でも、わたしは「脳ドックなんて受けたくない」なんて言ってはいけない人だったのかもしれません。

前回の記事(「受けて後悔 脳ドック」)は本心ですが、今は少し反省して、脳ドックを受けるべきだと思う個人的な経験を書いておきます。

脳ドックで救われた父の場合

軽い気持ちで申し込んだ脳ドックですが、「家系的に脳出血しやすいのかも」と疑ってはいました。

というのは、父を動脈瘤破裂によるくも膜下出血で起こして亡くしているから。

だから他の人に比べて、脳ドックを受けるべき優先順位は高いのです。

しかも、同時に父は脳ドックによる恩恵も受けていたのですから!

脳ドックによって(もしくかしたら)10年寿命が延びた例だったのです!

父は亡くなる原因となった脳動脈溜とは別の場所にも動脈瘤があり、寿命の十年前に検査で見つかり手術で処理していたという経緯があります。

35年以上前、当時としては最新という触れ込みのMRIが市民病院に導入されたのを機に、新しもの好きだった父が興味本位で受けたところ、なんとまさかの「ビンゴ!」

脳動脈瘤が発見されました!

そのあとはすぐに入院、手術と進みました。

35年前だから当然開頭手術で、10時間以上の大手術でした。

まだ学生だったわたしは軽く考えていて、親戚中が集まって手術を終わるのを待っていたのを「なんと大げさな」と冷ややかに見ていた薄情な娘でした(反省)。

今なら開頭手術を受ける恐怖というのは、モチロンわかります。

父はその10年後、別の個所にできた動脈溜が破裂して亡くなってしまったわけですが、医者から事後に「10年前に処置したクリップはしっかり機能していました」と告げられました。

その際見せられた写真には、出血した箇所とは別に、金属製らしいクリップが血管の一部に施されていて、その周りには出血の跡が無かったのを確認しました。

クリッピング手術を含む脳動脈溜の破裂についてはこちらのサイトがとても詳しく勉強になったので、リンクを貼っておきます。

→ 「秋田県立脳血管研究センター」※注 リアルな画像アリです!

脳ドックで見つかって手術は成功したものの、結局は10年後には同じものができて破裂して命とりとなってしまった父の例。

ほんとうは「手術を受けて原因を取り除いた」ではなく、動脈瘤ができやすい体質だと自覚して、その後も検査を受け続けなければいけなかったのです。

残された家族は悔やまれますが、たぶん父としては手術が辛かったから、もう手術は二度と受けたくないという気持ちから、検査を避けさせたのではないかと思います。

その気持ちはわかるな…

今回わたしも検査結果を待つ間に、もし腫瘍や出血が見つかって手術となったら嫌だ、怖いとばかり思っていました。

検査結果も即手術が必要と言われたならば決断もつくけれど、動脈瘤が見つかっても、多くの場合はその場所、大きさから経過観察となるのだとか。

もちろん後者の方がいいに決まっているけれど、動脈瘤の存在を知りながら生きるのって…怖いですよね。だったら知らなかったほうがいいか…なんて思ってしまっても仕方ないと思います。

また大きさや箇所が微妙で、手術をすることの危険性と放置することの危険性を測りかねるなんて言われたら…それこそ悩ましい。

ほんとに脳ドックからわかる病気って始末に悪い気がします。

でもわたしが忘れてはいけないのは、父は検査をすることで寿命が延びたことなんですよね。

いったん破裂してしまったら死に至る、よくても後遺症が残るという脳動脈瘤。

やっぱり肉親にこれが原因でくも膜下出血を起こした人がいる場合など、危険要因がある方は脳ドックを受けておくべきなんだと思います。

不幸にして見つかった場合は、見つかって良かったのです。

手術が必要なら腹をくくるしかないし、手術後もできやすい体質だと自覚し、定期的に検査を受けつつ生活改善に努めるべきなんですよね。

幸いにも経過観察ですむ程度だったら、やはり定期的に検査を受けつつ、気を付けた生活をすればいいのです。

やっぱり大いに意味がある検査じゃあないですか!

前回「受ける意味があるのか?」なんて内容のことを書いてしまいましたが、父のことを思い出したら、わたしの立場でそんなことを言ってはいけないなと少し反省しています。

上記で紹介した「秋田県立脳血管研究センター」のHPでも、くも膜下出血の予防のために脳ドック受診を勧めています。

そして、もし見つかった場合についての治療法等もとても詳しく説明されています。

→ 「秋田県立脳血管研究センター 未破裂脳動脈瘤」

35年前と比べると、手術の方法も進化しているようです。父が受けたクリッピング術も大変そうではありますが、昔に比べれば患者の負担は軽くなっている印象です。

私自身は脳の開頭手術を受けたことはありませんが、数年前に巨大な子宮筋腫の開腹手術を受けた際、日本の医療の高さ、とりわけ麻酔のコントロール術に感心した経験があります。

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